ふるさと納税の2021年度の寄付総額が8302億円に上り、過去最高となったようです。
統計資料によりますと、寄付受入額トップの自治体は北海道紋別市で152億円。
やはり、カニやイクラといった返礼品は魅力的です。
それでは、一人当たりの寄付支払額トップの自治体はどこなのか?
総務省ホームページからエクセルデータをダウンロードして集計してみました。
結果は東京都港区で一人当たり35万円でした。
さすが高級住宅地を抱えているだけあります。
東京都港区の人はたくさん寄付をしているので、返礼品もたくさんもらっているということになりますね。
ふるさと納税は寄付とはいうものの、実態は税金納付先の付け替えにすぎず、負担はほぼないに等しいです。
つまり、ふるさと納税は税金が多い人ほど返礼品がもらえる高所得者優遇税制なのです。
しかし、ふるさと納税はただの高所得者優遇税制ではありません。
税金を減らすのではなく返礼品で還付する仕組みだからです。
税金が減っても誰も褒めてくれませんが、返礼品が届けば家族が喜んでくれます。
返礼品をもらうために稼がなきゃ(=税金払わなきゃ)と思わせることこそ、ふるさと納税のねらいなのかもしれませんね。