開業freee（フリー）というネットサービスをご存じですか。個人事業を開業するときに必要な届出書一式がウェブ上の質問に答えていくだけで簡単に作れるというものです。しかも無料です。この度、個人事業の開業がテーマの勉強会の講師をすることになったので試しに使ってみました。

メールアドレスを登録したあとは、氏名や業種などを入力すれば税務署に提出すべき届出書が自動で作成されます。細かい編集はできないのですがその分間違いがないので十分です。細かすぎて途中で断念してしまっては意味がありません。この手の書類はとにかく期限内に出すことに意味があります。

確定申告の時期になって初めて相談に来られる方の中には、届出書類が未提出の方が結構な確率でおられます。特に青色申告届出書の提出期限（開業後2か月以内）が過ぎているとダメージが大きいです。

こう考えると開業freeeは個人事業を始める方の最初のハードルである届出書の作成負担を軽くする良いサービスだと思います。そしてそのまま会計ソフトの購入に誘導する流れになっているのはさすがです。無料お試し期間がある会計ソフトはいっぱいありますが、会計ソフトとは違う切り口で開業者向け無料サービスを提供して、そこから本丸に引き込むという作戦は良く考られてます。

今や集客のために無料サービスは必須といわれていますが、本来有料のものを無料にするのではなく、常に無料のサービスを別に用意しておくという発想もありですね。